教師と生徒の恋愛はありなのか?!NHK夜ドラ『ここは今から倫理です』第3話 感想と紹介!(ネタバレあり)

こんばんは、育てている豆苗が育ちすぎて、中々消費が追いつかなくて困っているうめこです。

今回はドラマ第3話の感想と紹介を綴っていきます!こちらは漫画では「♯6 見たい顔」のエピソードですね。

本筋とは関係ないですが、ドラマならではの要素として、ちょいちょい今で登場した生徒が再登場しているのがとっても楽しかったりします。第3話では、先生との距離が縮まったらしいはざまが友達の私語を注意しているところがほのぼのでしたねー。第1話のいち子と谷口が仲良くなっているのも良し。

第3話のメインは物理教師の松田先生。頻繁に自分の元へやってくる深川という女子生徒が示してくる好意に対して困惑して悩んでいます。ただ、実はその深川は芸能人である妹への鬱屈した感情を、大人の男性を貶めることで発散しているような生徒でした・・・という、中々ドロドロの話です。

うめこ個人としては正直うーん、ちょっと苦手というタイプのお話です。

ただ、興味深いと思ったのは前半の高柳先生に深川のことを松田先生が相談する場面。

「生徒との恋愛についてどう思うか?」と問われた高柳先生。「それは性的欲求ですか」とかなりの切れ味で問い返します。元々恋愛経験がなく、自分に自信のない松田先生。最初は授業の質問だけだったのが、エスカレートしてきたことにたいしてわけがわからなくなっています。

「私は生徒と教師の恋愛がすべて悪だとは思いません。ただ、当然問題はあります。相手が18歳未満であれば児童福祉法に問われます」

「高校時代というのは人生において青年期にあたります。青年期はアイデンティティを確立するその途上にある時期です。松田先生はすでにアイデンティティを確立している成人ですので、その松田先生と生徒の間にフェアな恋愛関係が成立しうるのでしょうか

「松田先生とその女性生徒の関係が教師のもつ権力を笠にきて成立しているのであればそれは恋愛ではなく、セクハラです」

「なぜ教師と生徒の恋愛はだめなのか?」という問いに対して、ものすごく納得のできる明快な答えです。

これを軸に考えると、社会問題の答えにもなりうる気がします。嫌いな言葉ですが、パパ活・ママ活。古くは援助交際。この問題に対して、うめこは「買う大人も悪いが、売る子どもがいるのも確かだ」と両者を同等に考えることがどうしても受け入れられなかったのですよ。これに関しては「買う大人が100悪い」とうめこは断言したいと思います。本来であれば、未熟な子どもや若者の行動を説教までは出来なくとも、きっぱりと撥ねつけることが出来てこそ健全な大人であるはずですよね。

しかし、ここまで「うんうん」とうめこも頷いていたのですが高柳先生はこう続けるんですよね。

「もし仮に二人の関係が本当に対等であるならば恋愛していいと私は思っています」ええー、まじか、高柳先生!

「規則違反はいけないけれど、その規則が本当に心から結ばれたいと願う二人を結ばせないものなのら、その規則自体が人は自由に恋愛していいという社会の決まりを破ることになるから」

「あなたは今はその彼女を心から愛してしまったんですか。弱きものを己の性的欲求のはけ口にしているのではなく」

うめこ個人的にはちょっとここの意見には反発を覚えるのですが・・・

そこで混乱しつつも、「すこし冷静になれた」と礼を言う松田先生。深川との決着をつけるために、盛り上がるミスコンをよそに彼女を呼び出します。ここでノリノリでくっついてくる深川。裏ではこっそりと録音を始めています。

うわあー、やはりなんかドロドロのエピソードです。

深川の行動を撥ねつけようとして慌てて挙動不審になってしまった松田先生に対して、ここぞとばかりに騒ぎ立てる深川。ますますパニックになる松田先生ですが、やはり主人公、丁度いいところで高柳先生が乱入し、深川の録音を指摘します。

ヨレヨレの状態で深川に告白し、しかし「フェアでありたいからこそ、ふざけてそんな行動ばかりする深川を止めたかった」と打ち明けます。この松田先生の土下座での謝罪がつらい・・・・

深川の答えは一言「無理」

そこで高柳先生は、過去に深川から受けた嫌がらせについて「妹に嫉妬し、大人の目を引くためにわざと悪さをする子どものよう」と告げます。

「たえず鏡に自分を映し、美しければそれにふさわしい者になるように。醜ければ教養によって醜い姿を隠すように」というソクラテスの言葉を引用しますが、「魂を良くしなければ人間は良く生きることが出来ない」という真意の言葉を曲解した深川は「私が妹と違ってブスだから勉強しろって?」と反発します。確かに、よくよく考えないとそう聞こえちゃう言葉ではありますよね・・・

そこで松田先生の最後の見せ場!泣きながら去ろうとする深川に、

「きみはとてもきれいだよ」と嗚咽のような言葉で伝えます。うめこさん、ちょっとここでOfficial髭男dismの『Pretender』を思い出しました。まじ、どうでもいいことですが。

ちょっとこの回に関しては、元々漫画でもピンとこなかったのと、高柳先生の意見にちょいと反発するところもあるので、うめこのテンションがビミョーな記事だったかもしれません。

次回は初めて学校の外が舞台の、かなりダークなエピソードです。この話を4話でやるの!とちょっとびっくり。

ではでは。

 
ここは今から倫理です。 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

第1話はこちら!

→NHK夜ドラ「ここは今から倫理です」第一話 感想と紹介!(ネタバレあり)

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