
こんばんは、最近豆苗育てが再燃しているうめこです。
本日はこちら、『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(KADOKAWA 著・フクチマミ 村瀬幸浩)
例えば子どもが公共の場で
おしり!!うんち!!
こう叫んだ時の対応だって 性教育のひとつなんだよ
生活のすぐそばにあることなんだ
『おうち性教育はじめます』(KADOkAWA 著・フクチマミ 村瀬幸浩)P22より引用
何気なく本屋で気になって買ってみた本だったんですが、とっても良かったのでご紹介です。これは単に「性教育が大事だよ」ってだけでなく、これを読んでいると、人が生きていくうちでぶち当たってくる「依存症などの精神的な問題」「貧困」「健康問題」「セクハラ・犯罪への対処」などなど、いろんな大切な問題の根源にアプローチできる可能性を秘めているのが「性教育」なのでは?と、思えてくるんですよ!
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 [ フクチ マミ ]
主旨としては題名の通り、子どもにおうちで性について教えるにはどうしたらいい?という親の悩みに答えていくという内容なのですが、うめこはこれを既婚独身関係なく、全ての人に関係ある内容だと思いながら読みました。
書籍内でも触れられていましたが、日本で良く聞くフレーズが「寝た子を起こすな」
これは株などの金融経済系でも言われがち。
株に対しての知識も、性に対しての知識も「下手に教えたら、興味本位に試して失敗するじゃないか!危ないじゃないか!」っていう考え方ですね。
でも、うめこは思うのです。特に株なんかは「むしろ仕組みを知った上でなら、若いうちに少ない小遣いでの失敗は経験といた方がいいんじゃない?」と。その経験があれば少なくとも「よくわかんないままに退職金を外貨建て金融商品にぶちこんだら、価値が半分以下になっちゃいました!あわてて現金に戻しちゃいました!いやあー!!」なんて取り返しのつかない事態は将来的に防げますよね。
そして、性教育。これはこの本から引用させてもらいますと、
「知ると興味を持って行動に移したりする」
これについてもよく「寝た子を起こすな」と言われるけど あななたちは小中学生の頃性への興味はなかった?
~中略~
だから正しい知識を持っていない状態で性行為への好奇心がふくらむことこそが すごく危険なんじゃないかな
『おうち性教育はじめます』(KADOkAWA 著・フクチマミ 村瀬幸浩)P25より引用
性について知ると早くから行動に移すかと言うと・・・
実は性教育に力を入れているオランダでは15歳までの性交渉体験率が低いんだ
『おうち性教育はじめます』(KADOkAWA 著・フクチマミ 村瀬幸浩)P25より引用
きちんと教育するということは、しっかりリスクも教えるということですよね。

他にもうめこが読みながら頷いてしまったのが、ここ!
一見ほほえましくも見える子ども同士の遊びの中にも「尊厳が傷つく」行為は沢山含まれていて、
そう・・・親や大人が線引きをしないと スカートめくりやカンチョーをされても
好きだからちょっかいをだすのかな・・・
仲間だからかな・・・
と思って黙っていたり
からだを触られたり見せるよう要求されても
これは好意だから断れない・・・と拒否できずに取り返しのつかない犯罪被害に巻き込まれることも・・・
逆に相手が嫌がっているのに触ったりする 好意表現のつもり
加害者側になる可能性もある
『おうち性教育はじめます』(KADOkAWA 著・フクチマミ 村瀬幸浩)P34より引用
これでうめこも思い出したんです。
小学校時代?もしくは中学校時代? 女子同士でのスカートめくりが流行ったことがありました。うめこはこれが本当に本当に嫌だった。一度やられたときにメチャクチャ怒ったのですが、かえって周りには「冗談にムキになって~」とからかわれてしまったのでした。
もしくは、もしかしてうめこ自身もふざけてやったつもりのことで、誰かにそんな風に嫌な思いをさせてしまったこともあったんだろうな、とも思うのです。
この本によると、そういう小さな「嫌だな」を黙殺していくことで「自分を守るためのセンサー」が働くなってしまうらしいんです。うめこはそのセンターとは「自尊心」や「自己肯定感」とも密接に繋がっているんだろうなと感じました。
それにセクシャルハラスメントをしてしまう人の心境を想像すると「ちょっと触るのはあくまでこちらの好意。相手も笑っていた」「このぐらい、誰だってやってるでしょ。大げさ」っていう気持ちが根柢にあるように思えます。
そこで「ちょっとしたことでも、相手の尊厳を傷つけてしまう行為はある」ということを子どものうちから学んでいると、上記のように勘違いをする加害者がぐっと減るのではないでしょうか。
また、きちんと「NO」と言っていいんだよということを教えることで、「黙って我慢する」被害者も減っていくことになるんです。
人は自分の「NO」を伝えたり受け入れられる経験を繰り返して
自分や相手を尊重できる人間に育っていくんだ
『おうち性教育はじめます』(KADOkAWA 著・フクチマミ 村瀬幸浩)P42より引用
すごくないですか?
子どもへの性教育から始まっているのですが、大人でも解決しきれていない問題の根源はそこにあったのか!ということが次々と見えてくるんですよ。
しかし、ぶっちゃけですね。
うめこもこんな偉そうに色々書きつつも「性教育」と打ち込むのにはまだちょいと抵抗があったりします。もうがっつりとうめこにも埋め込まれている「性」という文字そのものへの抵抗感、恥ずかしい感・・・
日本の性教育はハッキリ言ってかなり遅れているんだよ
~中略~
例えばアジアの中でもご近所 中国や韓国のほうが意欲的に取り組んでいるよ
『おうち性教育はじめます』(KADOkAWA 著・フクチマミ 村瀬幸浩)P16より引用
そんな国で、うめこ自身もしっかりと「目を反らしなさいな・・・」という教育を受けてきたわけですね。
さて、最後に、もう一度言いますね。
この本、「子どもいる」「子どもいない」「既婚」「独身」、は全然関係ありません。そして、大人も今からでも遅くない!!
中々直視出来ないけど、確実にすぐそばにあるものについて。もう一度、改めて考えていくきっかけになりますよ。
ではでは。
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