これは読んでおくべき!教科書にしたい漫画ベスト3!

こんばんは、うめこです。

年々、本よりも漫画を読んでいることの方が多くなってきています。しかし、それはうめこがお馬鹿になったというよりは、漫画が面白すぎるんですよ!

っということで、今回は結構真面目に「ためになるし、絶対読んだ方がいい!」という漫画をご紹介したいと思います。

いつか来る時のために、介護の現状を知る「ヘルプマン!」くさか里樹(講談社)

 
ヘルプマン!(1) (イブニングコミックス)

30代女うめこにとって、遠いのか近いのかまだよくわからない「介護」。
親は祖父母のケアをしているけど、自らはまだそんなにやることはなく。

しかし、介護はまだまだ他人事として、遠いものとして考えていてはダメだなとこの漫画を読んで痛感しました。さらにうめこが感動したのは作品の根本にある「家の中の問題こそ、身内だけで解決しようとするとかえって煮詰まり、悪い方へ熟成されていく。プロの知恵と力に頼る判断をすることも、とても大切なこと」という考え方でした。

日本人がやりがちな「身内の恥は身内で処理する」(これ、全然「恥」ではなくて、悩んで当たり前の大切な問題であることも多いと思う)、「他所様にご迷惑をおかけするわけにはいかない」という美徳の殻をかぶった頑固秘密主義。
うめこのイメージでは、介護や育児でこの2つが発揮されることが多いような気がします。

人はなかなか死ねなくなった。少子高齢化が進む日本。100年後には日本の総人口は半減すると予想されている。国民の4人に1人が高齢者という日本社会では、今後すべての産業で高齢者に配慮した商品・サービス開発が必須になり、あらゆるマーケットで高齢者へのケア的視点が求められる時代が到来する。今まで誰も描かなかったリアルな「老人介護」漫画に反響続出!!

ヘルプマン 公式サイトより引用



うめこがとっても印象的だったのは、「排泄編」と名付けられた巻。一巻丸々、介護現場での「オムツ」についての話なんです!一話でなく、一巻です。

体が不自由になってしまった妻を献身的に介護する夫。しかし、どうしてもオムツの処理がうまくいきません。何度も何度も漏れて取り替えることとなり、訪れた近所の人は、臭いに眉をひそめて家に入ってくれない有様。妻のこと、しかも下の世話の話など中々相談できるものではなく、精神的に二人は追い詰められていきます。そこで出会ったのがなんとオムツや排泄のプロ「オムツフィッター」!これ、実在する資格なんだそうです!検定や研修もある、まさにプロ。 このオムツフィッターの力を借りて、夫婦はきちんと体にあった排泄ケアを学んで、生き生きとした生活を取り戻していきます。

うめこもよく「私だけの問題で、話せるわけないじゃん。話したって解決できるわけでもないじゃん」と頑なに考えることも沢山ありますが、探してみると意外なところにその道の専門家や、打開策があったりもするものですよね。

「介護なんて関係のない遠い問題」である人はひとりもいません。若さも関係なく、先日ご紹介した大野更紗さんのようなお話も、決して他人事ではありません。この漫画では最近話題となっている「高齢者の運転」についても、早々と問題提起をしていました。

是非、「ヘルプマン」で介護の現状を体験してみてください。もちろん、ストーリー物としても十分面白いですよ!

「ヘルプマン!」講談社は全27巻。続編の「ヘルプマン!!」は出版社が変わって朝日新聞社より全10巻。最新の「ヘルプマン取材記」も朝日新聞社より2019年7月時点で3巻既刊、現在も連載中です。

 
ヘルプマン! ! Vol.5 排泄編

男性こそ読むべき!ドラマ化もした名作『コウノドリ』鈴ノ木ユウ(講談社)

 
コウノドリ(1) (モーニングコミックス)

綾野剛主演でドラマ化している、人気作。もう、細かいあらすじは説明するまでもありませんね。産婦人科の厳しい現実を、真っ直ぐに描いた漫画です。義務教育に組み込みたいぐらいの作品ですね。

ん、今、「出産とか産婦人科とか、俺、別に関係ないし」とか思った人いませんか?

私たちは、出産を経て、今、ここにいますよね。自分の子どもがいるいないに関係なく、将来、私たちを介護してくれる人も、私たちの食べるお米を作ってくれる人も、家をリフォームしてくれる人も、全員、出産を乗り越えて、成長し、社会を支えてくれているんです。つまり、このテーマに関係ない人などいないのです!てか、本当にむしろ男性にこそ読んで欲しいですね。

去年流行した風疹についても、この漫画では随分前から取り上げられていました。

出産は全然神秘的なフワフワしたものではなくて、例えば練習なしでフルマラソンに挑むような、お母さんの血と汗と涙の踏ん張りで成るものなのだなあ、と思うようになりました。

妊婦さんにどんなリスクがあるのか、周りが配慮してあげられることは何なのか、なども学べます

そういえば、ドラマも配役ピッタリでしたよね。うめこは四宮先生がめっちゃ好きでした。

2019年7月現在27巻、連載中です。

 
コウノドリ(26) (モーニング KC)

お金を知って、”現在いま”を知る!『インベスターZ』三田紀房(講談社)

 
インベスターZ(1)

設定はもうファンタジーなんですが、経済のこと、金融のことがきちんと学べる作品です。お金の概念や、投資用語もかなり親切に解説してくれます。

舞台は北海道札幌市。超進学校・道塾学園にトップで合格した主人公は、学年の首席だけが入部できる投資部へと勧誘されます。なんと、この学校は投資部が3000億円を運用することで得た利益によって運営されていました。投資部のノルマは利回り年8%!

もう、よくぞこんな設定を考え付いたなあと。しかし、投資や金融経済についてはとっても真面目に解説してくれます。しかも、DMMやホリエモン、ZOZOTOWNの前澤社長などの実在の会社や人物がそのままの名前でサラリと登場します。投資界の王様ウォーレン・バフェット様のことを、うめこはこの漫画で知りました。

ちなみに、うめこのやりがちな「塩漬け」はこの投資部では悪魔の所業のように言われています・・・

一見堅そうなテーマが多いですが、いきなり主人公がタイムスリップしちゃったりと奇想天外な展開もあり、飽きることはありませんでした。作者は本当に色々な方面に取材していたんだろうなあと感心した作品でもありました。東大受験漫画『ドラゴン桜』と同じ作者ですね。

『インベスターZ』は全21巻、完結しています。

 
【超!試し読み】インベスターZ 就活篇 (コルク)

いかがでしたか?

今回は「教科書にしてもいい!」と言える漫画を厳選してみました。

その他では中学校受験の超シビアな現状を学べる『二月の勝者』高瀬志帆(小学館)

 
二月の勝者 ―絶対合格の教室―(1) (ビッグコミックス)

『コウノドリ』とはまた違う視点の産婦人科を描いた『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』沖田×華(講談社)もおすすめです。しかし、『透明なゆりかご』はかなり覚悟を持って読んだ方がいいかもしれません。うめこはいつもベソベソ泣きながら読んでいるので、電車では決して開きません。

 
透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~(1) (Kissコミックス)

さて、自分で読み返してみて思ったのですが、

講談社だらけでしたね。

本来名作も沢山あるのですが、今回は集英社がひとつもない!

講談社は社会問題を扱うものが多くて、集英社はエンターテイメント寄りなのかもしれませんね。また、他の機会で記事にしたいと思います。

ではでは。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました